コンセプト

食生活の変化などによりお肌の弱い方が増えていることはわかっていいましたが、開発にあたり多くの方々にお肌についての調査をしたところ予想以上に肌トラブルで悩まれている方が多いことに驚かされました。

「目元、口元、頬、まぶたなどがカサカサするの。」「乾燥肌で化粧のノリが悪くてイヤ。」「肌荒れに苦しんでいます。」「アトピーだからどんな化粧水を使っても刺激がでるわ。」「枕と顔が擦れるととても痛い。」「体調によってかゆみがでるの。」「乾燥 で皮がむけてヒリヒリして痛い。」「油分が多くて吹き出物が出て困ってるわ。」「アレルギーで肌が不安定なの。」「敏感肌で悩んでいます。」

…などなど、水でもしみる方がいることには驚きました。そしてちょっとした肌の悩みによって、なんとなく笑顔が少なくなっているような感じや自分に自信が持てない方が多くいるように感じました。開発担当も当時同じような悩みを持っており、我々はこういった肌のトラブルを抱えている方が少しでも肌の調子がよくなることで笑顔がふえたり、自分に自信が持てることを願って開発が始まりました。

調査結果にもあったように水でも刺激を感じる方がいらっしゃったので、水には特にこだわろうと考えました。我々の地元である京都伏見は、水がきれいな街として有名でそのため多くの酒処が多い街です。このお酒の仕込み水としても使用されるミネラルがバランスよく含まれた軟水はお肌の弱い方にも最適な水ではないかと考えました。

また、それ以外にも周りを見渡すと、肌をケアするために適した素材が豊富にあることに気づきました。これは灯台下暗しでした。その一つが一般の野菜よりも栄養価が高いといわれている京都伝統野菜の存在でした。

「京都伝統野菜」というのは、明治以前より京都府内で生産されている野菜のことで、約40種類が認定されています。また、肌に適した美容成分であるビタミンB1、B2、Cやカル シウムなどが豊富に含まれています。その中からより肌ケアに適した野菜を選ぶことには たいへん苦労しました。

こうして厳選されたのが地元京都伏見の天然水、京都伝統野菜から採れたエキス、京都美山で育ったお米から採れた純米吟醸酒、京都宇治茶エキスなど天然由来原料100％にこだわった成分になります。香りは、京都京北町で大事に育てられた檜から採れたエッセンシャルオイルで香り付けしています。

さらに我々は保湿成分やオイル成分などの美容成分だけを天然由来にするのではなく、基礎化粧品に使用するすべての成分を天然由来にしようという厳しい条件を目標にして開発しました。いわゆる100％天然由来成分でつくられているということです。これもお肌の弱い方のことを考えてのことです。

どんな化粧品にもだいたい製品が腐らないように抗菌作用のある防腐剤という成分が配合されています。一般的によく使われるのは化学合成された防腐剤ですが、FUMIKAではこの抗菌の働きをするのも天然由来成分であるということです。これを実現するためには相当な苦労をしましたが、失敗に失敗を重ねついに我々独自のハードルテクノロジー(※) という技術を使って克服することができました。その時の達成感は今でも忘れません。(※)微弱な抗菌性のある成分の組み合わせや菌の嫌がる環境づくりなどによる抗菌システムのこと。

開発の中で、肌への刺激を少しでも抑えていこうとするとどうしても使用できる成分や配 合量が少なくなり、保湿効果が弱くなってしまうという問題にも直面しました。我々としては、刺激を極力抑えながらも肌への保湿などのケア力を高めた製品を目指していたので、成分選択や配合する成分の相性や配合バランスを少しずつ少しずつ微調整していきながら 最適な製品を追求していきました。こうして生まれたのが「FUMIKA」です。